Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
2023年10月3日の新プラン(シンプル2)提供開始に伴い一部のプラン・サービスが開始・変更・終了いたします。

最近、Webサイトを開くと、「Cookie(クッキー)」使用への同意を求められることが増え、Cookieが何なのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
CookieはユーザーがWebサイトを閲覧したり、利用したりする際に役立つファイルです。
本記事では、Cookieの意味や目的、メリット、デメリットなどを分かりやすく解説していきます。
目次
Cookieとは?
Cookieとは、Webサイトを開いたときにスマホやパソコンに保存される小さなファイルのことです。
あるWebサイトを開くと、Webサイト専用のCookieファイルがスマホやパソコンに保存され、ユーザーがサイト内で入力したユーザー名やパスワードなどの情報や、会員情報、買いものかごに入れた商品の情報などがCookieに保存されます。
次回以降、同じWebサイトを開くと、作成されたCookieがWebサーバーに送信されて、保存されていた情報が表示されます。
例えば、ネットショップを開いて商品を買いものかごに入れたままWebサイトを閉じても、Cookieが残っている場合、再びネットショップを開いたときに同じ商品が買いものかごに入っています。
ほかにも、Cookieはユーザーの行動を追跡してデータ収集のために利用されることがあり、ネットショップはCookieで得たデータに基づいて、ユーザーの好みに合った商品の提供や広告の表示などをおこないます。
なお、近年、Cookieによるデータ収集が個人のプライバシーの侵害につながる見方が広まったことにより、Cookie規制の動きが強まりました。
日本では、2022年4月に改正個人情報保護法が施行され、Cookieで得た個人情報などを第三者に提供し、紐づける際は本人の同意が必要になりました。そのため、Webサイトを開くと、Cookie使用の同意を求めるポップアップが表示されることがあります。
Cookieの種類
Cookieはファーストパーティーとサードパーティーの2種類があります。それぞれ、順番に解説します。

ファーストパーティーとは
Cookieのファーストパーティーとは、アクセスしているWebサイトの運営者が発行しているCookieを指します。
例えば、ネットショップにアクセスした場合、ネットショップのアカウントのIDやパスワード、買いものかごに入っている商品情報などの情報がCookieのファーストパーティーとして保存されます。
原則として、CookieのファーストパーティーはほかのWebサイトでは利用できません。
サードパーティーとは
Cookieのサードパーティーとは、アクセスしているWebサイトとは別のサイトによって発行されているCookieを指します。
例えば、アクセスしているWebサイトに表示されている広告や画像などのコンテンツの一部を所有している別のWebサイトがCookieのサードパーティーを作成します。
ネットショップで気になる商品をクリックすると、商品に関する広告が別サイトで表示されるようになるのは、Cookieのサードパーティーが原因です。
Cookieの目的は?
Webサイト側がCookieを利用するのは、ユーザーがアクセスした広告やページなどの履歴や、商品の購入やフォームに登録された情報などのデータを収集し、データに基づいてユーザーの興味をひくような広告を出せるようにするためです。
また、CookieはユーザーがWebサイトを閲覧するときの利便性を向上させます。例えば、Cookieによってログイン情報が保存されていると、2回目にWebサイトを開いたときにログイン状態が維持されているので、IDやパスワードを入力する手間がありません。
Cookieのメリット
Cookieのユーザーにとってのメリットは以下の通りです。
- ログイン情報が保存される
- ネットショップの買いものかごに商品が保存される
- フォーム入力の手間が省ける
ログイン情報が保存される
Cookieが導入されていると、ネットショップやSNSのログイン情報がスマホやパソコンに保存されます。ブラウザーやスマホの電源を落としてもCookieに接続情報が残っているので、Webサイトやアプリを立ち上げるとすぐにログインが可能です*1。
Webサイトやアプリを立ち上げるたびに、IDやパスワードを入力する手間が省けて便利です。
*1 Webサイトやアプリによっては例外もあります。
ネットショップの買いものかごに商品が保存される
ネットショップの買いものかごに商品を入れておいて、Webサイトを閉じても商品が買いものかごに残っているのはCookieとして保存されているからです。
買いものかごに購入したい商品が保存されるので、Webサイトを開いたときに、もう一度買いものかごに商品を入れる作業をせずに済みます。
ただし、商品が売り切れている場合は購入できない、あるいはCookieの有効期限により買いものかごから商品が無くなっていることなどがあるので注意しましょう。
フォーム入力の手間が省ける
ネットショップで購入するとき、フォームにメールアドレスや電話番号、住所の候補が自動で表示されるのもCookieを導入しているからです。
表示された候補を選択すると自動で入力されるので、フォーム入力の手間が省けます。なお、表示される個人情報はWebサイト側で自動的に入力しているのではなく、Webサイトを表示しているブラウザーがCookieに関連して記録されている情報を呼び出しています。
そのため、Cookieに保存されているユーザーの個人情報はWebサイト側で管理されている訳ではありません。
Cookieのデメリット
Cookieのユーザーにとってのデメリットは以下の通りです。
- 行動履歴などの情報ユーザーのデータがデータ分析に利用される
- 端末に保存されたCookieでなりすましが可能になる
行動履歴などの情報がデータ分析に利用される
CookieはWebサイトを訪れたユーザーの行動履歴や興味がある商品などの情報を一時的に保存しているため、Webサイトの広告やデータ分析に利用されることがあります。
ネットショップでチェックした商品の広告が別のWebサイトで表示されるのは、Cookieのデータを分析して、企業が活用したからです。
そのため、ユーザーの興味や関心のある事柄を知らないうちに収集され、広告の表示などに使用されるので、人によっては煩わしく感じることがあります。
端末に保存されたCookieでなりすましが可能になる
スマホやパソコンにCookieが保存されていると、次のようなときにアカウントのなりすましが可能になるので注意が必要です。
- スマホを紛失する
- 公共の場でパスワードをかけずにパソコンを起動したまま席から離れる
- ネットカフェなど、複数の人が使用する共有パソコンの利用時に自分のCookieを許可する
- スマホやパソコンを複数人で使い回す
アカウントのなりすましを防ぐためには、共有しているパソコンやスマホではCookieを許可しない、2段階認証をおこなうなどの対策を心がけましょう。
Cookieを無効化・削除したときの注意点
Cookieを無効化、あるいは削除すると、毎回ネットショップでIDやパスワードを求められたり、買いものかごから商品が消えたりします。
また、次のようなケースが起きる可能性もあります。
- IDやパスワードを入力してもWebサイトにログインできない
- Cookieが必要というメッセージが表示される
- Webサイトの一部の機能が正常に働かなくなる
Cookieを無効化、あるいは削除するときは注意しましょう。
Cookieを有効化・無効化・削除する方法
CookieはWebサイトではなく、Webサイトを閲覧するブラウザーやブラウザーアプリに保存されています。そのため、Cookieを有効・無効、あるいは削除する場合はブラウザーやブラウザーアプリの設定を変更しましょう。
iPhoneの場合はSafari、Androidの場合はChromeが一般的なブラウザーアプリなので、それぞれのやり方を解説します。
iPhoneのSafariでCookieを有効・無効にする方法
iPhoneのSafariでCookieを有効、または無効にする方法は以下の通りです。
- 「設定」をタップする
- 「Safari」をタップする
- 「すべての Cookie をブロック」をオン/オフにする
「すべての Cookie をブロック」をオンにするとCookieは無効、オフにすると有効に切り替わります。なお、Cookieをブロックすると、一部のWebサイトが正常に機能しなくなることがあります。
iPhoneのSafariでCookieを削除する方法
iPhoneのSafariでCookieを削除する方法は以下の通りです。
- 「設定」をタップする
- 「Safari」をタップする
- 「詳細」をタップする
- 「Web サイトデータ」をタップする
- 「全 Web サイトデータを削除」をタップする
上記の手順でSafariのCookieを削除できます。なお、「Safari」をタップして、「履歴と Web サイトデータを消去」をタップすると、Cookieだけでなく履歴や閲覧データも消去されるので間違えないように、注意しましょう。
AndroidのChromeでCookieを有効・無効にする方法
AndroidのChromeでCookieを有効、または無効にする方法は以下の通りです。なお、Androidは機種によって設定方法の詳細は異なる場合があります。
- AndroidスマホのChromeアプリを開く
- アプリ右上にある「その他アイコン」をタップする
- 「設定」をタップする
- 「サイトの設定」をタップする
- 「Cookie」をタップする
- 「Cookie」を有効、または無効にする
上記の手順でCookieを有効、または無効にできます。
なお、Googleアカウントを使用する際に「Cookieが無効になっている」と表示された場合、Cookieを有効にしなければGoogleアカウントを利用できないため注意しましょう。
AndroidのChromeでCookieを削除する方法
AndroidのChromeでCookieを削除する方法は以下の通りです。なお、Androidは機種によって設定方法の詳細が異なる場合があります。
- AndroidスマホのChromeアプリを開く
- アプリ右上にある「その他アイコン」をタップする
- 「設定」をタップする
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップする
- 「閲覧履歴データを削除」をタップする
- 「1 時間以内」、「全期間」などの期間を選択する
- 「Cookie とサイトデータ」のチェックボックスをオンにする
- その他すべてのチェックボックスをオフにする
- 「データを削除」をタップする
- 「削除」をタップする
上記の手順で保存されているCookieを一括で削除できます。なお、「閲覧履歴データを削除」には閲覧履歴やキャッシュなどが保存されているので、チェックボックスを間違えてオンにしないように気を付けましょう。
Cookieのメリット・デメリットを理解した上で、インターネットを楽しもう!
普段何気なく利用しているインターネットやネットショッピングも、Cookieの活用でより快適に利用することが可能です。メリットばかりでなくデメリットもありますが、特性を理解した上でインターネットを楽しみましょう。
ネットショッピングを楽しむなら、おトクにお買いものができるワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイルのスマホを利用することで、追加料金なしで「Yahoo!プレミアム」が利用できます。Yahoo!プレミアム会員は、Yahoo!ショッピングでのお買い物でPayPayを利用すると、通常よりお買い物がおトクになります。
※ Y!mobileサービスの初期登録が必要です。
Yahoo!プレミアムについて詳しくはこちら
また、ワイモバイルの料金プランはシンプルS・M・Lの3種類があり、月額基本料がずっと変わりません。
さらに、おうちのネット(SoftBank 光やSoftBank Air)とのセットでスマホがおトクに利用できる割引「おうち割 光セット(A)*3」を適用すると、ソフトバンクの高速かつ高品質な通信を月額基本料990円/月〜でおトクに利用できる点が大きな魅力です。
次の表は、ワイモバイルの料金プランをまとめたものです。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
月間データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額基本料 | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 |
おうち割 光セット(A)*3適用時 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
データ通信容量超過時の通信速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
通話料 | 22円/30秒 |
※ 表示価格は特に記載がない限り税込です。消費税の計算上、請求金額と異なる場合があります。
※ 記載は規格上の最大通信速度であり、通信環境・状況により変動します。
*3 SoftBank 光/SoftBank Airの契約要。【加入例】SoftBank 光 ファミリーの場合、月額基本料金5,720円/月+指定オプション550円/月~が別途必要です(2年自動更新プラン:2022年7月1日以降の契約者は、契約期間満了月の当月・翌月・翌々月以外での解約には解除料5,720円が必要。詳しくはこちら)。通話料・端末代別途要 家族割引サービスとおうち割光セット(A)は併用不可。
〇通話従量制のサービスです。国内通話は30秒につき22円かかります。国際ローミング・国際電話(海外への通話)・0570等から始まる他社が料金設定している電話番号への通話料・番号案内(104)などは、当該通話料の対象外です。国内SMSは送信文字数に応じて1回あたり3.3円~33円です。詳細は当社約款等をご確認ください。◯当月ご利用のデータ通信量が規定容量(3GB/15GB/25GB)とデータ増量オプションで追加されたデータ容量(データ増量オプション加入者のみ。2GB/5GB/5GB)の合計を超えた場合、当月末までデータ通信速度の低速化(送受信時について、シンプルSは最大300kbps、シンプルM/Lは最大1Mbps)を行います。通常速度に戻す場合は、0.5GBごとに550円の追加料金が必要です。通常速度に戻すお申し込みは、お客さまご自身でMy Y!mobile等からお申し込みが必要です。〇契約事務手数料3,850円、ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料が別途かかります。〇記載の価格は税込です。
ワイモバイルの料金プランについて詳しくはこちら
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドのため、大手キャリアと同じ安定した速度で快適に利用できます。Yahoo!ショッピングでPayPayポイントの付与率がアップするメリットもあるので、申し込みの検討をおすすめします。
まとめ
CookieはWebサイトを閲覧したときに、ユーザーの入力したデータや行動履歴などを保存しておくファイルです。
ユーザーのパソコンやスマホに保存され、ネットショップを開いたときにログイン状態が維持され、途中だった買いものの続きをすぐに始められます。
注意点もありますが、Cookieを利用することでインターネットをより快適に楽しめるので、特性を理解した上で設定しましょう。