VoLTE(ボルテ)とは?特長や利用するための条件を分かりやすく解説

「VoLTE(ボルテ)」は、高音質な通話ができる音声通話サービスです。現在ではスマホで通話する際、多くの方がこのVoLTEでの通話を利用しています。
ただ、「VoLTE」がどのようなサービスなのかについては、細かいところまでは理解していない方も多いかもしれません。そこで本記事では、「VoLTE」のサービスの詳細や特長、利用の条件を紹介します。
VoLTEの意味は?
VoLTEは、Voice over LTE(=Voice over Long Term Evolution)の略で、「LTE回線を利用した音声通話サービス」のことです。音声データをデジタルデータに変換し、4G やLTEのネットワークにのせて通話を可能にします。現在では、スマホのほとんどの音声通話がVoLTEによるものです。
また4Gは、2010年から普及している通信規格「第4世代移動通信システム」を指します。2013年頃まで主流だった3Gと比較して、高速大容量通信ができる点が特長です。
LTEもモバイル通信規格の一つで、3Gから4Gへの移行時期に生まれた技術です。現在はLTEを4Gに含めたり、「4G LTE」とまとめられたりしています。
従来の3Gでの音声通話に比べると、高音質な通話ができるほか、呼び出し音までの時間が短い、通話中も高速データ通信ができるなどの特長があります。
VoLTEの特長
このように、VoLTEはより快適な通話に欠かせない技術です。
以下では、VoLTEの主な特長4つをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
高音域の音声を含むためクリアな通話が可能
VoLTEと従来の3Gでの通話を比較すると、VoLTEのほうが対応している音声の周波数帯の範囲が広く、高音域の音声を含めて通話が可能です。音がこもらずに、よりクリアな音声での通話が可能になります。通話をする相手もVoLTEに対応していれば、より生声に近い音声での通話ができます。
IP電話に比べて高音質な通話が可能
VoLTEではインターネット回線の混雑の影響を受けることなく、高音質な通話が可能です。
VoLTEでは、インターネット上で通信をおこなうための言語にあたるIP(インターネットプロトコル)を利用して音声通話を行います。この点では、インターネット回線を利用した「IP電話」と同じです。ただ、IP電話の種類によっては、インターネット回線の混雑の影響で通話品質が悪くなることもあります。
一方で、VoLTEの音声データの通信は、LTEネットワーク内で優先度の高い通信として特別扱いされています。そのため、インターネット回線の混雑の影響も受けにくい点が特徴の一つです。
またワイモバイルでは、VoLTE(HD+)も利用でき、さらに高音質な高音質な通話が可能です。気になる方は以下より詳細をご確認ください。
ワイモバイルのVoLTEについて詳しくはこちら
呼び出しまでの時間が短い
VoLTEには非対応の携帯電話では、通信ではLTE、通話では3Gのネットワークを利用していたため、通話の際に回線の切り替えが発生し、通話の呼び出しが始まるまでに少し時間がかかりました。
VoLTE対応の携帯電話では、データ通信も通話もLTEのネットワーク上でおこなうため、回線の切り替えは発生しません。なので従来の通話に比べると、呼び出しまでの時間が短くなります。
通話中も高速でのデータ通信が可能
従来の通話では通話時に3G回線への切り替えをしていたため、通話中のデータ通信は3G回線となり、LTEによる高速でのデータ通信は利用できませんでした。VoLTEでは、データ通信も通話もLTEのネットワーク上でおこなうため、通話をしながらスムーズにブラウザでの調べ物をすることも可能です。
VoLTEを使うための条件は?

VoLTEで通話をするためには、発信側、受信側の双方が次の2つを満たしていることが条件となります。
- VoLTE対応の機種を利用していること
- 4G LTE/5Gサービスエリア内にいること
iPhone 5S以前のiPhoneなどかなり古い機種を使用している場合は、VoLTE非対応の機種の可能性もあるので注意が必要です。
また、発信側、受信側の双方の形態電話機が4G LTE/5Gサービスエリア内であることが条件となります。発信中、保留中にエリア外に移動した場合には、発着信や通話が遮断されることがあるため注意しましょう。
スマホでのVoLTE設定方法
スマホでのVoLTE設定方法を、iPhone、Androidスマホのそれぞれについて見ていきましょう。
iPhoneの場合
iPhone 12以降の機種では、設定不要でVoLTEの通話が利用できます。iPhone 12より前の機種での設定方法は、次の通りです(画像はiPhone XS(iOS 15)の場合)。
- ホーム画面で「設定」を選択する
- 「モバイル通信」を選択する
- 「通信のオプション」を選択する
- 「音声通話とデータ」を選択する
- 「VoLTE」を有効にする
Androidスマホの場合
AndroidスマホでのVoLTEの設定方法は次の通りです(画像はAndroid 12のGalaxy S20 5Gの場合)。
- ホーム画面で「設定」を選択する
- 「接続」を選択する
- 「モバイルネットワーク」を選択する
- 「通話モード設定」の項目でVoLTEを有効にする
※機種により設定方法は異なります
快適に通話を利用するなら「ワイモバイル」がおすすめ!
快適に通話が利用できる携帯電話会社をお探しなら、「ワイモバイル」がおすすめです。
ワイモバイルでは、従来のVoLTEをさらに高音質化する技術に対応した「VoLTE(HD+)」に対応し、さらに高音域までカバーしたクリアな音声通話が可能です。
※ワイモバイルとソフトバンクのVoLTE対応機種同士、VoLTE(HD+)対応機種同士、またはHD Voice対応機種との通話でご利用が可能です。
また、ワイモバイルでは2つの通話オプションがあり、通話の多い方もおトクに利用できます。
通話オプション | かけ放題の範囲 | おトクに利用できる方の例 |
だれとでも定額 770円/月 |
1回あたり10分の国内通話が かけ放題*1 |
合計通話時間が約18分以上/月 (通話料22円/30秒で計算した場合) |
スーパーだれとでも定額(S) 1,870円/月 |
通話時間・回数制限なしで 国内通話がかけ放題*1 |
合計通話時間が約43分以上/月 (通話料22円/30秒で計算した場合) |
*1 国際ローミング・国際電話(海外への通話)・留守番電話センターへの通話料(再生時等1416)・着信転送サービスにおける転送先への通話料・ナビダイヤル(0570)・テレドーム(0180)・番号案内(104)・当社が指定し、別途公表する電話番号などは、当サービスにおける無料通話の対象外です。
短い通話の多い方には1回あたり10分の国内通話がかけ放題の「だれとでも定額」、長電話も含め通話が多い方には通話時間・回数制限なしで国内通話がかけ放題の「スーパーだれとでも定額(S)」がおすすめです。通話の利用状況に合わせて、通話オプションを追加できます。
ワイモバイルの「通話オプション」について詳しくはこちら
また、ワイモバイルでは、おトクに利用できる「シンプルS/M/L」の料金プランを提供中です。「おうち割 光セット(A) *2」適用でスマホを月額基本料990円で利用できます。
ワイモバイルの料金プランは、次の通りです。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |||
月間データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB | ||
月額基本料 | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 | ||
おうち割 光セット(A)*2適用時 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 | ||
データ通信容量超過時の通信速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | ||
通話料 | 22円/30秒 |
※ 表示価格は特に記載がない限り税込です。消費税の計算上、請求金額と異なる場合があります。
※ 記載は規格上の最大通信速度であり、通信環境・状況により変動します。
*2 SoftBank 光/SoftBank Airの契約要。【加入例】SoftBank 光 ファミリーの場合、月額基本料金5,720円/月+指定オプション550円/月~が別途必要です(2年自動更新プラン:2022年7月1日以降の契約者は、契約期間満了月の当月・翌月・翌々月以外での解約には解除料5,720円が必要。詳しくはこちら)。通話料・端末代別途要 家族割引サービスとおうち割光セット(A)は併用不可。
〇通話従量制のサービスです。国内通話は30秒につき22円かかります。国際ローミング・国際電話(海外への通話)・0180、0570等から始まる他社が料金設定している電話番号への通話料・番号案内(104)などは、当該通話料の対象外です。国内SMSは送信文字数に応じて1回あたり3.3円~33円です。詳細は当社約款等をご確認ください。◯当月ご利用のデータ通信量が規定容量(3GB/15GB/25GB)とデータ増量オプションで追加されたデータ容量(データ増量オプション加入者のみ。2GB/5GB/5GB)の合計を超えた場合、当月末までデータ通信速度の低速化(送受信時について、シンプルSは最大300kbps、シンプルM/Lは最大1Mbps)を行います。通常速度に戻す場合は、0.5GBごとに550円の追加料金が必要です。通常速度に戻すお申し込みは、お客さまご自身でMy Y!mobile等からお申し込みが必要です。〇契約事務手数料3,850円、ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料が別途かかります。〇記載の価格は税込です。
ワイモバイルの料金プランについて詳しくはこちら
まとめ
VoLTEはLTEの回線を利用した音声通話のサービスで、「高音質な通話ができる」「呼び出しまでの時間が短い」「通話と同時に高速でデータ通信ができる」などの点が特長です。
VoLTEを利用するためには、発信側、着信側の双方がVoLTE対応の機種を利用していて、かつ4G LTE/5Gサービスエリア内にいること条件となります。ぜひ、VoLTEで快適に通話を活用しましょう。