2024年7月25日掲載
業務をする上でインターネットへのアクセスは必須です。しかも、出先や移動中でも仕事をスムーズに進めるためには、安定したインターネット接続が求められます。そこで、どこにいても安定したインターネット接続を可能にするためによく利用されているのがポケットWi-Fiです。ポケットWi-FIとは、具体的にどういったときに使うものなのか、特徴やメリットについて、さらには、スマートフォンのデザリング機能との比較や活用シーンについて詳しくご紹介します。
ポケットWi-Fiとは、携帯電話の回線を使ってPCやスマートフォン、モバイル機器をWi-Fi接続させるためのものです。もともとはサービスを指した言葉でしたが、最近は機器のことも総称して「ポケットWi-Fi」「モバイルWi-Fi」「ポケット型Wi-Fi」「モバイルルータ」などと呼ばれるようになりました。
小型で軽量の通信端末であるポケットWi-Fiを利用することで、いつでもどこでもWi-Fiに接続できるようになるので、ポケットWi-Fiは持ち運びができる小さなWi-Fiルータと言えます。実際に使用するときは、PCやスマートフォン、タブレット端末などのWi-Fi接続させたいモバイルデバイスと一緒に使用します。昨今、多くのビジネスパーソンが日常的に持ち歩いているPCやスマートフォンと一緒に持ち運ぶことでモバイルデバイスの活用範囲を広げ、業務効率を格段にアップすることでしょう。
ポケットWi-Fiは持ち運びができるWi-Fiルータ
ポケットWi-Fiを利用するには、通信端末本体に加えて、通信会社が発行したSIMカード(もしくはeSIM)が必要です。基本的にはサービスの利用を申し込んだ後、本体とSIMカードが手元に届いたら本体にSIMカードを挿入し、案内されたSSIDとパスワードを確認・変更、接続することですぐに使用開始できます。オフィス外や外出先でPCやスマートフォン、タブレット端末などをこのポケットWi-Fiに接続することで、どこにいてもインターネットに接続できるようになります。
ポケットWi-Fiは、基地局から発信された携帯電話などで使用されている4G LTE回線や5G回線などの電波をデータとして受信する仕組みです。
一般的にスマートフォン単体でインターネットに接続すると、利用できる高速データ通信量(ギガ)を大量に消費してしまいます。しかし、ポケットWi-Fiを使用することで、スマートフォンの通信量を消費せずにインターネットに接続できるので、例えばテレビ会議やウェビナー視聴などの大容量の通信を行う際にとても便利です。
では、ポケットWi-Fiを使うことでどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
軽量で自由に持ち運べる
簡単に持ち運びができ、場所を選ばずにいつでもインターネット接続できます。内蔵したバッテリーで駆動するのでコンセントがない環境でも利用可能です。山奥やインターネットが普及していない離島など電波が圏外になる場所では難しいですが、ほとんどの場所で利用可能です。
セキュリティ
自宅で利用しているWi-Fiルータなどと同様にデータを暗号化して通信を行うので、公共のWi-Fiスポットを利用するよりも安全性が高くセキュリティ面で安心です。公共のフリーWi-Fiは暗号化されていないものがあるため通信を傍受されるリスクがあったり、個人情報の流出や、なりすましによる乗っ取りや遠隔操作も懸念されます。
工事が不要
機器が手元に届けばすぐに使えるので、回線工事や開通を待つ必要がありません。申し込みから数時間、長くても数日で利用開始できます。
固定回線と比較して低コスト
契約するプランやオプションによって異なりますが、基本的には光回線などの固定回線よりも比較的安価で手軽に利用できます。
複数で同時接続可能
1台の端末に複数のモバイルデバイスを同時に接続できます。5Gの通信に対応したサービスや高性能なポケットWi-Fi機器を利用すれば、大量のデータを扱う作業にも対応できます。
停電時でも利用可能
ポケットWi-Fiはバッテリー稼働なので、電力をコンセントから供給する必要がある固定回線などと違って充電が残っている限り停電時でも利用が可能です。
通信速度制限がかかる場合がある
通信容量をあまり使い過ぎると速度制限がかかる場合があります。大容量のプランや制限がかかっても一定の通信速度が約束されるプランなど、さまざまなプランがあるのでご自身にあったものを選ぶ必要があります。
月額料金が別途発生する
端末や事業者によって料金はさまざまですが、毎月費用が発生します。なお、端末は買い切り型(プリペイド式)のほか、レンタルもあります。
持ち運びや充電の手間が発生
スマートフォンのほかにポケットWi-Fiの持ち運びが必要です。充電が切れると使えないので、持ち運ぶ際には注意が必要です。
スマートフォンのテザリングとは、スマートフォン自体をWi-Fiルータのように利用して、スマートフォンのモバイルデータ通信をほかのデバイスに共有する機能です。テザリングを利用すると、スマートフォンをアクセスポイントにして、PCやタブレットなどのほかのデバイスをインターネットに接続させることができます。
スマートフォン・タブレットがインターネット接続のWi-Fiルータ(アクセスポイント)になる
ポケットWi-Fiの持ち運びが不要
スマートフォンがあればPCやモバイルデバイスをWi-Fi接続できるので、インターネットに接続するために、別途ポケットWi-Fiを契約したり持ち運ぶ必要がなく、荷物が少なくてすみます。
別途料金発生せずに利用できる
スマートフォンの契約プランの通信料金内で利用できます。通信キャリアによってはデザリングがオプション機能として用意されていて別途料金が発生する場合もありますが、比較的安価です。
スマートフォンのギガを大量に消費
スマートフォンのデータ通信容量をほかの端末に共有するため、データ通信量(ギガ)を大量に消費します。スマートフォンの契約プラン内での通信となるため、通信制限がかかってしまうとスマートフォン自体の利用が制限されてしまう可能性があります。
※ スマートフォンの契約プランが無制限でも、通信キャリアによってはテザリング利用に上限がある場合があります。
スマートフォンのバッテリーを大幅に消費
テザリングを利用している間は、スマートフォンがWi-Fiの電波を飛ばすので、その分通常よりも多くのバッテリーを消費します。頻繁に使用するとスマートフォンのバッテリーの劣化にもつながります。
大容量通信には不向き
ビデオ通話や大容量データの取り扱いは難しく、通信速度が遅くなりやすいです。1~2台程度であれば問題ありませんが、複数のデバイスを接続する場合は通信速度に大きく影響します。
ビジネスにおいては外出先でPCを使用するケースが多いため、オフィス外でも手軽にインターネット接続ができることが重要です。例えば、出張や通勤電車の移動中でもメールのチェック、情報の検索やビデオ会議など、仕事に必要な作業をスムーズに行うことができれば、時間の有効活用ができます。また、お客さま訪問や商談中に必要な情報をリアルタイムに取得することで、商談の機会の損失を防ぐこともできます。
ポケットWi-Fiとスマートフォンのテザリングには、それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の使い方にあわせてどちらを使うのが最適か、しっかり検討してから選択することをおススメします。
以下のような方はポケットWi-Fiがおススメです。
以下のような方はテザリングがおススメです。
自分の働き方やライフスタイルに合わせて、スマートフォンのテザリングとポケットWi-Fiのどちらを利用するのか、最適な選択をしましょう。
ワイモバイルでは高速な通信速度と長時間のバッテリー持続を考慮した機種を取り扱っていますので、ぜひご検討ください。